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起業における固定電話が必要な理由~クラウドPBXを利用しよう~
現在働き方改革による副業解禁もあり、会社員の方でも起業する方が増えていますが、いざ起業するとなると色々と準備や手続きが費用となります。
その中の1つに、起業した際の「連絡先(電話番号)」を決めることは非常に重要なポイントですが、いざ決めようとするとなると、
「今の個人携帯をそのまま使ってもいいのかな?」
「プライベートと分けるため固定電話を引いた方がいいのかな?」
「固定電話を引いても、ほとんど外にいると電話に出られないのでは?」
と、連絡先(電話番号)1つとっても判断に悩まれている方も多いのではないでしょうか?
今回は実際に副業(起業)をしている私自身の経験を踏まえ、起業における固定電話の必要性について解説して行きますので、ぜひ迷われている方は参考にしてみてください。
【この記事でわかること】
「起業する際はクラウドフォン(固定電話)を利用するのが一番です!」
固定電話の加入件数は減少傾向
スマートフォンの普及により、最近プライベートでも固定電話回線を契約している方は少ないのではないでしょうか?
実際に総務省「令和2年版 情報通信白書」によれば、2009年から2019年の10年間にかけて、固定電話の加入件数が約2500万減▲なのに対して、携帯電話の加入件数は約7,000万増△となっており、固定電話の利用者数自体が減っていることがわかります。

出典:総務省「令和2年度 情報通信白書」
この統計だけ見れば、プライベート同様にビジネスシーンにおいても、固定電話ではなく携帯電話(スマートフォン)で問題なさそうな気がしますが、一言で言えば答えは「NO」です。
では、ビジネスシーンにおいて、なぜ固定電話が必要なのか?次から解説していきます。
起業における固定電話の必要性
ビジネスにおける固定電話番号への「信頼感」
最近はビジネスシーンにおいてもメールや携帯電話、またはWEBチャットでの連絡が主流となっており、固定電話自体の使用頻度は大分少なくってきたとも言えます。
そのため起業する際にも、わざわざ費用を負担してまで新しく固定電話回線を引くのはもったいないので、とりあえず今もっている携帯電話を使っておこう、と考える方は結構いらっしゃいます。
しかし、ビジネスシーンにおいては、固定電話があるのとないのとでは信頼感が異なり、顧客獲得のため営業活動を行う際に、初対面の相手からより信頼感を得やすいのは「固定電話がある」方です。
これは、人が無意識のうちに「きちんとした会社であれば、事務所を構えているはずなので、固定電話番号があるもの」と判断しているからであり、ビジネスやプライベートに関わらず、見知らぬ携帯番号から着信があった場合は不審に思うことも多いでしょうが、固定番号なら不審に思われることはあまりありません。つまり固定電話の方がビジネスにおける機会損失を防げることにもなります。
個人携帯番号が流出する危険性
個人の携帯番号を使用する場合に、一番注意しなくてはいけないのが「携帯番号」の流出です。
起業時に携帯番号を連絡先として設定すると、その後「名刺」「ホームページ」「SNS」などビジネスシーンで利用する様々な媒体を通じて「携帯番号」が世間にオープンされることになるため、自分の思わぬところで携帯番号が勝手に流出する可能性が高くなり、いたずら電話やセールスの電話が頻繁にかかってくることがあります。
固定電話を持っておけばプライベートの携帯番号が流出してしまうリスクを排除できるため、プライベートを仕事をきちんとわけるためにも固定電話が必要不可欠となります。
口座開設に固定電話が必要な場合がある
起業する場合、自分のプライベート口座とは別に金銭管理を行うため、事業用口座を開設する方は多いですが、事業用の口座を開設する際に、金融機関によっては固定番号の記入(入力)を求められる場合があります。これは金融機関の方でも、最近の「振込詐欺」のように犯罪のために口座が作られることを防止するために、事業(会社)としての実態を確認する方法として、固定番号の記入(入力)を求めているからです。
もちろん金融機関によっては携帯番号でも口座開設は可能ではありますが、固定番号が持つ信頼感や、携帯番号の流出のリスクを考慮すると、固定番号を持つことが得策です。
起業における固定電話特有の問題
ここまで固定電話の必要について解説してきましたが、どんなことでもメリットもあればデメリットもあるが悩ましい点であり、ここでは起業における固定電話のデメリットを紹介していきます。
固定電話の開設には時間と費用がかかる
NTTなどで電話回線を契約すると、一般的には回線工事まで3~4週間程近くの時間がかかります。起業に向けて上手く段取りが取れれば良いですが、時期によっては開業までに回線工事が間に合わないという可能性もあるため注意が必要です。
また回線工事の費用だけでも数万円かかってしまったり、新たに固定電話機(数万円)も購入しないといけないため、固定電話を導入するにはどうしてもコストがかかってしまうのが悩ましい点です。
外出している間は電話が取れない
仲間内で会社を設立して複数名で起業する場合は別として、1人で起業するとなると営業活動のため事務所を留守にするケースがほとんです。その場合留守中に固定電話にかかってきた電話に対応できないことになります。
解決策として自分の携帯電話に転送することもできますが、固定電話で電話をうけた際は通話料は相手持ちとなりますが、転送している時の着信通話料は自己負担になります。また外出先から折り返し電話をする際は携帯番号からの発信となるため、「知らない携帯番号からの電話」と言うことで相手が不審におもって電話に出ない可能性があり、ビジネスにおける機会損失となります。
固定電話の問題を解決する「クラウドPBX」
先述したとおり、起業時に「固定電話を導入したい!」と思っても、「費用がかかるうえに使い勝手が悪い」「外出が多く電話に出られなければ意味がない」と固定電話特有のデメリットがあるため、固定電話の導入を躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか?
しかし、現在ITサービスが進化したことで、固定電話特有の課題を解決できる新たな固定電話サービスがあります。それが「クラウドPBX」という固定電話サービスです。
昨今では、在宅勤務やテレワークという新しい働き方に移行する流れもあり、固定電話から「クラウドPBX」へ移行する企業が増えています。
「クラウドPBX」とは?
これまでは、固定電話を設置するとなると「PBX」と呼ばれる機器を事務所に設置する必要があり、このBXが複数回線での同時通話や保留・転送、また社内での内線通話など必要な機能を果たしていました
例えば社外から入電があった場合、事務所内のすべての電話機で受電できたり、受電したものを他の電話機に転送できたりするのは、その「PBX」という通信機器がその役割を果たしているからです。
そしてこの「PBX」を進化させたのが「クラウドPBX」であり、PBXが事務所ではなくネット上に設置することで、ビジネス電話に必要な機能をインターネット回線経由で利用することができるようになりました。
「クラウドPBX」のメリット
ここまでだと、あまり「クラウドPBX」の魅力が伝わりづらいと思うますので、この「クラウドPBX」を導入することで、実際に何ができるのかと言うと、
- いつどこでもスマホで固定電話宛の電話をとれる(着信料は無料)
- 発信時にスマホからでも固定電話番号で発信できる(携帯番号は相手にわからない)
- スマホでも内線通話や保留・転送など固定電話と同じ機能が使える
- Web管理画面から各種設定ができるので、手軽かつ柔軟に拡張できる
いった点があります。
実際に起業した場合、「クラウドPBX」は固定電話サービスの一種のため、固定番号としての信頼感がある一方で、外出先でも入電があった場合はスマホで受電対応ができ、かつ折り返し電話も固定電話番号から発信できるので、わざわざ自宅や事務所に固定電話をひいて外出時は携帯に転送という従来の固定電話に比べると利便性が高いうえに、転送通話料もかからないので通話コストも抑えることが可能です。
また、わざわざ固定電話機を買う必要もなく、また事業用として新たにスマートフォンを購入する必要もないので、今持っているプライベート用のスマートフォンがそのまま事業用の固定電話として使用できるようになります。
「クラウドPBX」を導入する際の留意点
PBXとの契約とは別に、固定電話の契約が必要
「クラウドPBX」を導入すると様々なメリットがありますが、導入するにあたっては「クラウドPBX」自体のサービス契約とは別に、電話回線をつなぐためNTT等の電話事業者とも光電話の契約が必要となり、2つを1セットとして契約することになります。
よくクラウドPBXサービスの料金体系では、「内線数」によって月額料金が設定されていますが、その料金には基本的に固定電話としての月額料金が含まれていないことが多いため、心配な方は契約前に確認しておくと良いでしょう。
料金は最低でも月額5,000円ぐらいから
今ではクラウドPBXサービスを提供している企業は多いですが、サービス料金もピンからキリまでありますが、もし起業するにあたって「クラウドPBX」を導入するとなると、内線数にもよりますがクラウドPBXの基本サービス料は相場として3,000円~のところが多く、光電話の基本料金も利用プランにもよりますが2,000円~からのところが多いのが実情です。
電話番号が限定されているケースもあり
またクラウドPBXサービスを提供している業者によっては、IP電話の(050)の番号しか使用できなかったり、市外局番も東京(03)しか使用できない場合もあります。最近ではIP電話(050)も番号も普及してはいるものの、まだ携帯番号と誤認される可能性もあります。
起業するにあたり、もし市外局番を使用したい場合は、業者をよく選ぶことが大切です。
クラウドPBXなら「ナイセンクラウド」を利用しよう
もし起業するにあたり固定電話を導入するとなれば、「クラウドPBX」を利用するに越したことはありませんが、実際にクラウドPBXを提供している業者は多く、選ぶのも一苦労だと思いますが、「費用をできるだけ抑えたい」「市外局番の電話番号を使用したい」という方はクラウドPBX「ナイセンクラウド」がぜひお勧めです。
クラウドPBX「ナイセンクラウド」の特徴としては、
・全国の市街局番が利用可能
・ライトプラン(1人用)が月額2,000円と比較的安い(電話回線含めても月額3,000円)
・契約後は手持ちのスマホにアプリをダウンロードするだけでOK
と、その利便性と手軽さが魅力です。
実際に私自身も本業をしながら、副業でこのクラウドPBXを使用しており、日中は本業がメインなので副業での連絡は取ることができませんが、休憩中や隙間時間に自分のスマホを見ると、クラウドPBXにより着信履歴が残っているので、その場で折り返し連絡することができますので非常に便利です。ぜひ起業する際に固定電話を導入する場合は、クラウドPBX「ナイセンクラウド」 を検討してみてはいかがでしょうか?(自動見積や料金早見表もあります)
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