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在宅勤務はサボっていると「思う・思われる」根本的な原因

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在宅勤務はサボっていると「思う・思われる」根本的な原因

働き方改革が進み、在宅勤務やリモートワークによって、自宅で仕事をする人も大分多くなりましたが、今までに無かった働き方でもあるため、慣れない環境で仕事をしている人も多いと思います。

私自身も、サラリーマンとして在宅勤務を経験しており、また社会保険労務士として企業の在宅勤務導入時に、色んな方から話を聞くのですが、

「在宅勤務って仕事をサボっているのでは?」
「在宅勤務だと仕事をサボっていると思われないか?」

と言った声を良く聞きます。

それもそのはずで、在宅勤務は働く場所と環境が会社にいる時よりもかなり変わるため、仕事のやり方や仕事に対する考え方も同時に変えていく必要があります。

今回記事では、私自身の在宅勤務での経験と、社会保険労務士の実務を通じて感じたことを踏まえて、在宅勤務=仕事をサボっていると思われる根本的な原因について解説していきます。

【この記事でわかること】

「在宅勤務=サボりと思われる原因がわかります!」
「サボりと思われない在宅勤務の方法がわかります!」

在宅勤務中にサボった人は約70%

私自身の在宅勤務の経験からすると、在宅勤務を始めた頃は慣れない環境ということもあり、正直仕事をサボっていたことがあります。

ただこれは私個人だけではなく、在宅勤務を経験した方にも共通するようで、マイナビニュース「テレワーク中にサボったらどんな処分がある? 対策について専門家が解説」にもあるとおり、在宅勤務経験者のうち約70%が仕事をサボったことがあると回答しています。

出典「マイナビニュース」

在宅勤務がサボっていると思われる原因

在宅勤務経験者のうち70%が仕事をサボったことがあると聞くと、「やはり在宅勤務はダメだ!」という声が上がってきそうですが、実際に人事担当者や現場管理職の方からも良く聞く話です。

ただ、それだけを持って在宅勤務を否定するのは乱暴な気もするので、少し掘り下げて考えていきます。

サボる・サボらないの基準

まず仕事をサボっているという点について、何をもってサボっていると言えるのか?その基準は人によって異なります。

例えば、一生懸命努力して額に汗して頑張ることを基準とすれば、努力せず汗をかかなければ仕事をサボっている、逆に汗して頑張っていればサボっていないこととになります。

概ねサボる・サボらないの基準は主に4つのカテゴリーに分けられます。

①精神尊重型

精神尊重型とは、先述したとおり「苦労して頑張っている」「汗を流して頑張っている」といった精神的に仕事で頑張っていることを基準としています。

つまり、頑張っていなければ仕事をサボっていることになりますが、頑張っているか頑張っていないかは主観的であるため、人によってその価値基準がかなり異なります。

もともと農業や鉱業における肉体労働の際、身体を使っての仕事であることから、成果を出すには「額に汗を流す」ことが必然だったことが背景としてあります。

②時間重視型

精神尊重型から少し発展したのが、時間重視型になります。

時間重視型は、言葉のとおり「どれだけ長い時間働いたか?」が仕事を頑張っていることの基準となります。

これは高度経済成長期やバブルの時代は、長い時間働いた分だけ自ずと成果が出た時代であり、24時間働けますか?という言葉が流行したぐらい、長期労働時間が美徳とされていた時代でもあります。

時間を重視しているという点では、精神尊重型よりも時間軸という客観的な指標に基づいて判断されますが、仕事内容や仕事の生産性は考慮されていないのが難点です。

③対面重視型

対面重視型については、人対人の仕事として考えると分りやすいと思いますが、上司へのホウ・レン・ソウ、会議による打ち合わせ、商談や折衝等の対面式の仕事を重視する傾向にあり、人に会う=行動することを仕事の基準とします。

今でもよくありますが、人と人とのコミュニケーションにおいて直接会って話すことを美徳としており、電話・メール・チャットでのコミュニケーションが軽視されがちなのが難点です。

例えば、電話1本でテレアポを行うのと、外回りで飛び込み営業を行うのとでは、同じ1回の仕事ではありますが、飛び込み営業(対面式)を行った方が仕事を頑張っているという価値観があれば、この対面重視型に該当します。(少し精神尊重型と似ている傾向にあります)

④成果重視型

成果重視型は、文字どおり「仕事の成果」を仕事を頑張っている基準としています。

つまり、仕事で成果を出せば仕事を頑張ったこととなり、成果が出なければ仕事をサボったことになりますので、そこまでのプロセスはあまり重視されません。

もちろん全員が同じ環境化で仕事をしているわけでもないので、成果が出やすい環境にいる人と、成果が出にくい環境にいる人では、仕事の成果も異なるので、プロセスが全く考慮されないわけではありませんが、「仕事の成果」という客観的な指標に基づいているため、非常に合理的とも言えます。

他人からサボっていると思われる原因

ここで本題に入りますが、在宅勤務がサボっていると思われるのは、先述した4つのカテゴリー(価値基準)の違い、つまりはサボる・サボらないの判断基準が異なることが原因です。

例えば、①精神尊重型の人の場合、在宅勤務で努力している人の姿が見えないのでサボっていると思うでしょうし、②時間重視型の人の場合も、在宅勤務でその人がどれだけの時間を仕事に費やしているかはわかりません。また③対面重視型の人の場合も、人に会えない在宅勤務について、あまり肯定的な印象を持っていません。

つまり、何をもって仕事を頑張っているのか?逆にサボっていると思うのか?この価値基準の違いによることが原因です。

特に管理職の方は今まで事実上対面式で部下の管理を行っていたため、③対面重視型の傾向が強く、バブル期経験者の方だと②時間重視型の傾向が強いように感じられます。

自分でサボっていると思ってしまう原因

これは自分から自分を見た場合も同様です。

例えば今まで③対面重視型で働いていた人が、急に在宅勤務をするとなると対面式でのコミュニケーションが阻害されるので、「これって仕事を頑張っていない=サボっているのではないか?」と悩む傾向にあります。

また他の人の在宅勤務の状況もわからないため、本当はきちんと仕事をしているつもりでも「他の人はもっと頑張っているのでは?」「自分はサボっているのでは?」と誤解している人も多いのではないでしょうか。

在宅勤務時に少しだけスマホを片手にSNSを確認するのと、出社時に同僚との少しの雑談、どちらも同じ程度のサボりであり、実は出社している時はあまり意識しませんが、在宅勤務だと意識し過ぎる傾向もあるので、これも自分でサボっていると思ってしまう誤解の1つです。

在宅勤務は成果重視型と考える

仕事を頑張っているのか、サボっているかの価値基準は、職種や業種によって異なりますし、また人の価値観にもよるので、全員が同じ考えとまでは行きませんが、少なくとも仕事をするうえで共通している点は、物やサービス等を提供することであり、それが結果として成果につながることを考えれば、在宅勤務においては成果に結びつくための仕事をすれば良く、それは自分から見ても他人から見ても客観的にわかりやすいとも言えます。

サボっていると思われないための対処法

ここまでは在宅勤務がサボっていると思う・思われる原因について解説してきましたが、先述したとおり仕事を頑張っている価値基準が異なるため、まだまだ誤解されがちな在宅勤務なので、ここでは在宅勤務においてサボっていると思われないための対処法をいくつか紹介していきたいと思います。

①成果・結果を出す

在宅勤務を成果重視型と考えれば、在宅勤務でサボっていると思われないためには、ある程度の成果や結果を残すことが大切です。なお、職種によって在宅勤務では十分な成果を出すのが難しいようであれば、出社時にある程度成果を出しておくことも大切です。

成果や結果を出せば、少なくとも仕事をサボっていると思われることはありません。

②レスポンスを早くする

在宅勤務でも会社から電話・メールなど連絡が来ることがありますが、出社時では対面式なのでその場で相手のレスポンスを確認できる一方で、在宅勤務ではその場でレスポンスを確認できないので、少なくとも相手から連絡があった場合、できるだけ早くレスポンスをするのはビジネスにおいては大切です。

またレスポンスが早いことで、在宅勤務でも仕事を頑張っているという印象を相手に持ってもらうことができるので、非常に効果的とも言えます。

③在宅勤務でも「できること」を考える

私自身の経験ではありますが、在宅勤務になれるために「会社でしかできない仕事」「在宅勤務でも出来る仕事」を分けていました。

例えば、顧客対応においても対応に苦慮する案件については会社で、それ以外の簡易なものについては在宅勤務で対応し、また上司へのホウレンソウや部下からの相談は会社で対面式に行う一方で、WEB研修や資料作成等は在宅勤務で行っていました。

結果として、会社は「主に行動する時間」、在宅勤務は「主に考える時間」に充てて仕事をしていたことで、仮に在宅勤務であまり目立った行動をしていなくても、仕事をしているという印象を持ってもらえることができます。

④在宅勤務のメリットを明確にしておく

在宅勤務については、よく「仕事の生産性が上がる」「ワークライフバランスが充実する」という風に言われていますが、個人個人によってメリットがあるかは別問題です。

私自身の場合は、在宅勤務にすることで通勤時間が省け、子供の保育園の送迎に時間的な余裕が出来たことから、出社時よりも在宅勤務時の方が勤務時間が長くなり、結果として仕事が捗るというメリットがありましたが、一方で会社近くに住む人や子供がいない単身の人からすると時間的なメリットがないことになります。

つまり在宅勤務によってメリットがあまり無い人は、「出社して仕事をする>在宅勤務」という認識のため、在宅勤務を積極的に活用する人に対して否定的な見解を持っている人も多く、その場合は在宅勤務における自分なりのメリットを明確にし、対外的にオープンにすることで誤解を招かずに済みます。

まとめ

在宅勤務については、1つの新しい働き方であり、これから働き方の多様化が進む中でも非常に注目されている働き方とも言えますが、一方で従来の働き方とは異なることから、まだ否定的な見解を持つ方も少なくありません。

在宅勤務がサボる・サボらないと言われているのは、そういった価値観の違いによるところではありますが、徐々に価値観の壁が崩れていくことで、近い将来当たり前の働き方となっていることを願うばかりです。

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