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【仕事をしながらの転職活動】有給休暇の取得理由はどうしてる?
転職活動を始めるとわかることが「時間の制約」であり、特に仕事をしながらの転職活動だと、履歴書や職務経歴書など書類を作成するだけでも一苦労です。
また書類選考が通ったとしても、その後は筆記試験や面接など、さらに転職に向けての活動が本格化してくると、仕事を休んで転職活動を行う必要が出てくるので、
「面接とか筆記試験とかあるけど、仕事をしていて時間がない・・・」
「有給休暇を取得したいけど、会社になんて言えばいいのか・・・」
と、会社をどうやって休むのか悩んでしまうことが、しばしばあります。
今回は著者自身の転職活動や、社会保険労務士としての業務を通じて、実際の企業動向も踏まえながら、転職活動時における有給取得の理由について紹介していきます。
【この記事でわかること】
「有給休暇は権利として取得できます。時間単位での請求もできます!」
「有給の取得理由は人それぞれ、本当のことを言う必要もありません!」
在職中に転職活動を行う人は70~80%
転職サイト「DODA」や「マイナビ」を見ると、転職した人のうち在職中に転職活動を行った人は「全体の70~80%」程と言われています。
転職理由にもよると思いますが、やはり一旦会社を辞めてから転職活動を行うとなると、その間無収入の状態となったり、仮に雇用保険における失業手当がもらえたとしても、先行きが見えない中での転職活動となると、それだけで不安になってしまうでしょう。
また不安の中で転職活動をすると、本来の目的を見失ってしまったり、変なところで妥協してしまったりと転職が不本意なものに終わってしまう可能性もあるので、やはり気持ちに余裕がある在職中に転職活動を行うのが良いのかもしれません。
転職活動で有給を取得する人は約60%
著者自身も転職経験がありますが、転職における面接や筆記試験は、会社や業界にもよりますが平日に設定されていることが多いです。
以前は「対面式での面接」や「会場での筆記試験」が当たり前でしたが、今ではWEB面談やWEB試験等で自宅のパソコンで面談や面接を受けたりするこも可能となり、費やす時間自体は短くなったようにも思えますが、それでも面接日や試験日を平日に設定している企業が多いのが実態です。
そうすると、どうしても会社を休んだり、抜け出したりして転職活動を行う必要が出てきます。転職サイト「DODA」のアンケートでは、転職活動における面接などで、有給休暇を1回以上取得した方は約60%となっており、在職中に転職活動をした方のうち半分以上が有給休暇を利用していることがわかります。(著者自身も面接時に有給休暇を2回取得した経験があります)
有給休暇の取得理由のトップ3
こちらも転職サイト「DODA」や「マイナビ」をもとに見てみると、共通して多いのが以下の3つになります。
第3位:家族の事情
家族の事情としては、「子供が風邪を引いたので病院に連れていくため」や「親の看護が必要なので1日お休みをいただきます」等、家族を理由として有給休暇を取得する方が多いようです。
家族を理由とするメリットとしては、会社の上司に有給休暇を申請する際に、自分のことだと詮索されそうで怖いと思う一方、家族のことだと上司もそこまで詮索はして来ないので取得しやすいといった点が挙げられます。
実際に本当か嘘かまではわかりませんが、取得のしやすさという意味で、家族を理由として取得する方が多いようです。(著者もこの理由を使ったと記憶しています)
第2位:体調不良(仮病)
体調不良については転職活動に限らず、休みたい時に良く使う代表的な理由とも言えます。「今日体調が悪く、病院に行きたいので休みます」「診察がどうしても平日にしか取れないので」等が挙げられます。
勤めている会社や職場の雰囲気では、有給休暇が取得しにくいところもありますが、最近では従業員に対する健康管理という面からも、体調不良に対しては休みを取らせる傾向もあるので、理由としては最適とも言えます。
第1位:理由は言わない
有給取得の理由として一番多かったのが「理由を言わない」との回答です。
もともと有給休暇の取得自体が労働者の権利であり、理由は特に関係ないので、会社の上司もそこまで理由を聞いて来ないこともあります。
最近では人事の勤怠システムの導入などにより、口頭ではなく、メールやパソコン上での申請手続きとなるため、上司としても理由を聞くタイミングが無いと思いますが、おそらく理由を言わないことの1つが、会社としてもそこまでプライベートに踏み込んで来ないというのが時代背景としてあります。
有給休暇を使うのが一番
転職活動においては面接は必須となるので、面接の予定日が決まれば時間的な余裕は必要です。
たまに会社に仕事を抜け出したり、外回り中に面接を受ける方もいるようですが、会社や取引先から急な連絡が入らないとも限りません。仕事に支障出たり、面接にも集中できないため、会社には早めに有給休暇を申し出るのが一番ベストとも言えます。
有給休暇を使用する場合、先述したとおり特に休む理由を伝える必要がなく、また会社としても事前に有給取得が確認できていれば、社内のメンバーや取引先に迷惑がかからないように、あらかじめ業務を調整することもできます。
一方で会社や職場の雰囲気によっては有給休暇を取得しにいくこともありますし、上司によっては意図なく理由を聞いて来ることもありますので、取得理由については予め考えておいた方が得策でしょう。
なお、どうしても1日休暇や半日休暇などの有給取得が難しい場合は、会社や職場によっては「時間単位での有給休暇取得」も可能です。最近では往訪ではなくWEB上で転職活動が完結するケースもあり、その場合は面接時間+αで有給休暇を取得すること可能です。時間単位で取得できるかは会社の就業規則等を確認してみましょう!
★時間有給について詳しく知りたい方はこちら↓
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