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【在職中の転職活動】と【退職後の転職活動】どちらを選択するべきか?
転職活動のタイミングは人それぞれであり、転職理由にもよりますが、大きく分けて在職中の転職活動と退職後の転職活動の2通りとなります。
今まで転職の経験がある方なら、転職活動の流れがわかっているのですが、初めて転職する方の場合では、
「いつから始めればいいのか?」
「仕事しながら転職活動って実際どうなの?」
と悩まれる方も多いのではないでしょうか?
私自身も仕事で多忙の中、転職活動した経験があり、現在は社会保険労務士として雇用問題の相談を受けている中で、「会社が倒産した」「パワハラ被害に遭っている」といった事情がない限りは、在職中の転職活動がオススメです。
今回記事では、在職中と退職後の転職活動の違いや、在職中の転職活動をオススメする理由について解説します。
【今回の記事でわかること】
「在職中と退職後の転職活動の違いがわかります!」
「転職活動は在職中がオススメです!」
転職活動の流れ
転職活動は在職中であっても、退職後であっても、大まかな流れに変わりはありません。
個人差や企業の募集方法によって、多少の違いはあるかと思いますが、一般的な流れは以下のとおりです。
【転職活動の流れ】
- ⾃⼰分析
- 情報収集
- 求⼈の選定
- 応募
- ⾯接
- 内定
これらの流れを確認したうえで、在職中と退職後の転職活動を比較していきましょう。
在職中と退職後の転職活動の違い
在職中の転職活動と退職後の転職活動の違いは、大きく分けて2つあります。
それは「時間」と「お金」です。
この2点を中心にして、在職中または退職後の転職活動におけるメリットとデメリットを⾒ていきましょう。
在職中に転職活動するメリット
一番のメリットしては、やはり「収⼊が安定する」ことです。
単身であれば自分の家賃や生活費はもちろんのこと、もし家族を養っていると家賃・生活費の他に養育費等の負担もあるため、どうしても安定した収入が必要となります。また転職活動中は交通費や書類代、場合によってスーツを新調したりと、活動費用もそれなりにかかりますし、転職後に引っ越す場合は、引っ越し代や移動費などもかかってきます。
仮に貯⾦があったとしても、貯金を切り崩してでの⽣活は精神衛生上あまり良くありませんし、金銭面の不安がありながら転職活動を行うと、本来の目的(キャリアアップのため、好きなことを仕事にしたい…etc)を見失ってしまい、転職が不本意なものとなってしまう可能性もあります。
転職の成功とは「安定した収入があってからこそ」とも言えるのです。
また、転職活動をするうえでブランク(離職期間)がないこともメリットです。
転職活動では、応募先企業の面接等で必ずと言ってよい程、転職理由や前社の退職理由は質問されます。その際にブランクがあると退職理由に疑問持たれてしまうこともありますが、一方でブランクがなければ、「現在も責任を持って仕事に取り組んでいること」そのうえで「キャリアップのため」「魅力ある会社で働きたいため」等の転職理由を、説得力をもって伝えることができますし、実際にそう感じる企業も多いようです。
在職中に転職活動するデメリット
私自身も在職しながらの転職活動でしたが、一番大変なのでが「時間がなくて忙しい」ということです。
私の場合は平日は朝から晩まで仕事だったので、通勤時間を利用して求人情報を見たり、また休みの土日に求自己分析や履歴書を作成したりとプライベートの時間を使って活動していました。また転職活動が進むにつれて企業面接が始まりますが、多数の企業は面接は平日であることが多く、その場合は仕事を休む必要も出てきたりするので、有給休暇を取りながら仕事の時間も調整する必要が出てきます。
とにかく慣れていない中での活動だったので、時間の制約というのが一番のストレスだったと思います。また転職先企業で内定をもらってからも、前社に退職願を出して退職スケジュールの打ち合わせ、また転職先での入社スケジュールなど時間の調整も一苦労でした。
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退職後に転職活動するメリット
逆に退職後の転職活動では、仕事がないため時間に余裕があることが最大のメリットです。
時間があることで、自己分析や履歴書・職務経歴書などの書類作成にも時間をかけることができますし、求人募集じっくりと選定することができます。もし収入面でも余裕があるようなら、一旦自身のキャリアアップとして資格取得のために時間を費やすのも良いですし、転職活動に悩みがあるようなら転職エージェントやキャリアコンサルタントに相談するための時間にしてみても良いでしょう。
ただ、時間に余裕がある分、転職活動期間が長期化しやすいとも言われており、その点については自分なりの転職スケジュールを予め決めておくと良いでしょう。
退職後に転職活動するデメリット
「退職する=収入がなくなる」ということなので、転職活動をする場合は転職活動期間中の家賃や生活費のための貯金が必要となりますが、先述したとおり貯金を切り崩しながらの転職活動は精神衛生上はあまり良くありません。
転職活動がスムーズに行けば良いのですが、活動期間が長引けば長引く程、⽣活が苦しくなりプレッシャーがかかるので、そのストレスで転職の本来の目的を見失ってしまい、転職先を妥協してしまう人も少なからずいます。
中には「失業手当がもらえるから」と考える⼈もいますが、失業手当はハローワークに行って失業の認定を受けないともらえないので、その都度すぐに受け取れるものではないので、もし退職後に転職活動する人は貯蓄と節約が必要となます。
実際に転職活動でどれくらいの貯蓄があるかは、「mitsucari」のHPが一番参考になるので確認しておくと良いでしょう。
「在職中」でも「退職後」でも、それぞれのメリット・デメリットはありますが、⾃分の⽣活や転職先企業に与える印象を考えると、在職中の転職活動の方がと得策いえるでしょう。
在職中の転職活動における留意点
職務経歴書の書き方
現在勤めている会社での在籍期間が短いと「書くこともあまりなく2,3行で終わってしまう」と心配される方もいらっしゃいますが、短期間の中でも「どんな業務や経験をしてきたか」「経験通じて学んだこと」「業務を通じての自分の強み・弱み」に注⽬する企業も増えてきているので、具体的な業務や仕事での取組み内容を記載しておくと良いでしょう。
またチームリーダーやマネジメント等の管理する立場で仕事をしてきた方は、会社名の横に「業種」や「従業員数」を併記することはもちろんのこと、チームメンバーの数や指導内容を記載しておくのベストです。
なおご存じの方は多いと思いますが、職歴の最後は、在職中であるため「現在に⾄る」と記載しておきます。
就労可能日の決め方
転職活動において書類選考が通過すると、企業面接となりますが、面接においては転職理由はもちろんのこと「いつから入社できるか?(就労可能日)」は必ず聞かれます。
その際、注意しておきたいのは「安易に早い日付で回答しないこと」です。
在職中の転職活動では、まだ勤務先での退職日が決まっていないことが大半ですので、退職日が決まらない中で早い日付で就労可能日を伝えてしまうと、退職時期がずれ込んだ場合、就労可能日も先延ばしとなってしまい、転職先での信用が損なわれることなので、予め余裕のある日付で回答しましょう。
一般的には「退職願は退職予定日の1~2ヶ月前に申し出ること」と就業規則で定めている会社は多く、業務の引継ぎや転職準備などを考えれば2ヶ月後ぐらいを目途に伝えておくのが良いでしょう。
著者である私の場合は、「御社から内定をもらった段階で勤務先に退職願を出すことにしているので、業務の引継ぎ等もあることから2~3ヵ月後を予定しています」として、具体的な日程は内定をもらった後に打ち合わせしていました。実際に内定を出すからには会社も人材として欲しい気持ちもあり、就労可能日については調整してもらえる会社もあるので、そのあたりは包み隠さず伝えておくのが良いでしょう。
在職中の転職活動における悩みポイント
実際に在職中の転職活動では、デメリットのところでも述べましたが「時間的余裕がない」という悩みが付き物であり、ここではその悩みポイントについて触れたいと思います。
会社(上司)から慰留される
いざ上司に退職願を申し出ると、「なぜ辞めるのか?会社に不満があれば改善する」と慰留されたりするケースがあります。
特に転職先からも内定が出ていて、ある程度入社予定日も決まっているとなると、退職日が決まらないことで焦りが出てきますが、ここは自分の意思を明確に伝えておくことが必要です。
どうしても強く慰留されてしまった場合は「退職理由を上手く伝える」「退職願ではなく退職届を出す」「退職代行サービスに依頼する」などいくつか選択肢があるので、悩まずに対応していきましょう。
★退職理由の伝え方を知りたい方はこちら↓
★退職願と退職届の違いについて知りたい方はこちら↓
★退職代行サービスを検討したい場合はこちら↓
会社に転職活動がバレないか心配
転職活動をしていると面接のため平日休んだり、仕事を抜け出す必要が出てくるので、その理由も会社に伝えるかどうかで悩む人は結構います。
実際には有給休暇を取得したうえで、面接に臨むことが多いのですが、有給休暇の取得理由については上司から理由を聞かれなければ無理に伝える必要もありません。一方で上司に聞かれた場合は正直に答えることも良いですし、答えたくなければ別の理由を答える人も多いようです。
★転職活動、有給休暇を取得する時の理由は?
転職エージェントを利用するのが一番(体験談)
在職中の転職活動はとにかく仕事をしながらの活動となるため、時間の余裕がありません。
その時に強い味方なのが、「転職エージェント」における「キャリアアドバイザー」の存在であり、私自身の経験で言えば、特に助かったのが「職務経歴書の雛形作成」と「面接日の調整」の2つです。
「職務経歴書」については初めて書くものだったので、一から書き始めるには時間もかかるのですが、キャリアアドバイザーの方と相談してみると、「その業界と職種に合った職務経歴書の雛形がある」とのことで、その雛形を自分なり修正することで、かなり時間も節約できストレスも軽減できました。
また「面談調整日」については、仕事が忙しくあまり有給休暇が取れなかったので、その日しか面談ができないと言って転職先の面接日を急遽翌日に調整してもらったこともありました。
実際にこの2つを助けていただいたキャリアアドバイザーの方は別々の方だったのですが、時間がない中での活動は、人の助けをもらいながら進めていくことが一番の近道だと感じました。
皆さんも⾃分の志望する業界や職種に強いキャリアアドバイザーを⾒つけておくと、活動を始めるときのサポートも受けられるので、転職を検討されている方は、ぜひこの機会に転職エージェントへ登録したうえで、自分に合ったキャリアアドバイザーを見つけてみてはいかがでしょうか?
★実際に利用した転職エージェントはこちら↓
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